次はCSRネタで書いてみようかと思ったけれど、ちょっと別の話。

日本の労働生産性低いから、ITやらAIやら働き方の変化やらで効率を上げましょう、というのをよく目にするけれど、大して効果は出ないよ。

自宅から駅まで10分、いつもより5分早い電車に乗りたい。で、その時に
A: いつもと同じ時間に家を出て倍速で駅まで走る
B: いつもより5分早く家を出る
のどちらが現実的だろうか。

労働生産性を上げるために効率化を、ってのは上記で言えばA案。売上は変わらないから、それに要する時間や労力を減らしましょうっていう話だからね。

でも、これって疲れる(=現場が疲弊する)し、確実性もない。

根本的な問題は、日本企業がビジネスプランの失敗でバリューチェーン上のあまり儲けの出ないところに押し込められていて、儲かるところを外国に取られてるとか、価値を十分に訴求できておらず見合った対価を得られていない(場合によってはタダ働き)とか、外国ならお金をもらってやっているようなことを何故か日本ではタダでやっているとか、そういう構造的な問題で働きの割に実入りが少ないこと。つまり、マーケティング(日本によくある営業部宣伝課ではなくビジネスのデザインも行う本当のマーケティング)が不在でやってきたことのツケを現場が払わされているに過ぎない。

だから、日本の労働生産性改善に必要なのは、ITの何とやらを導入する前に、マーケティングという肩書きが付いている人間にコトラーのマーケティングマネジメントでも読ませて本来のマーケティングの役割を教えることと、経営者が腹をくくってマーケティング担当者にマーケティングらしい仕事をさせることだと思うよ。

(ってことを書くと、現実は教科書に書いてある通りには動かないよー、とか言い出す徒輩が湧いて出るけど、多くの場合は勉強したくないのを誤魔化しているか、教科書に書いてある内容からエッセンスを抽出して現実に応用する力が無いかのどちらかだから、You are fired!推奨)